ウォッチ・ホスピタル

時計の健康を維持する定期検診。オーバーホールの真相に迫る。【ウォッチ・ホスピタル】

前号の東京湾岸スタイル®でウォッチ・ホスピタルを紹介しましたが、
読者の方からたくさんの反響がありました。
やはり湾岸エリアにお住まいの方たちも、お気に入りの時計の保管方法やメンテナンスに関して、
何らかの不安を抱えていたんですね。
そこで今号でも、引き続き時計の定期検診についての特集を企画。
オーバーホールの真相を探るべく、再びウォッチ・ホスピタルでお話を聞いてきました。

なぜ時計も定期検診するのか。オーバーホールの必要性。

湾岸エリアにお住まいの方でしたら、お気に入りの時計や自慢の時計を複数個お持ちではないでしょうか。
もちろんそれぞれが愛着を持って時計を扱い、大切に使用されていることと思います。
しかし、趣味として時計を楽しんでいるコレクターやマニアの方を除いて、
時計を定期的にメンテナンスされている方は少ないのが現実です。

時計は小さなケースの中で、わずか数ミリの部品が複雑に組み合わさって時を刻み続ける、
精巧なメカニズムの集大成です。
だからこそ、クルマや電車などの乗り物と同じように、定期的なメンテナンスが必要なのです。
自家用車の場合は年に1回の法定点検が義務付けられていますが、時計の場合は機械式時計で2〜3年、
電池式時計で4〜5年ごとにオーバーホールされるのが理想的。
たとえ問題なく動いていたとしても、古い油を除去して新しい油を注油することで、
故障を未然に防ぐことができます。

ウォッチ・ホスピタルでは、時計に関する実務経験10年以上の人だけが取得できる1級時計修理技能士をはじめ、
確かな技術を有するスタッフが常駐しています。
お客さまが持ち込んだ時計をその場で診断して、必要と思われる部品を想定した概算見積りを提示。
修理費用はほぼその範囲内に収まるので、安心して修理を依頼することが可能です。

明朗会計だから安心。オーバーホールの値段。

時計にも定期的なメンテナンスが必要なことはご理解いただけたかと思いますが、
実際に費用はいくらかかるのか。そこが一番気になるところですよね。
「時計の購入価格より高くなるかも…」とか「もし10万円以上かかったらどうしよう…」
といった不安が頭をよぎるかもしれませんが、そこはご安心ください。
ウォッチ・ホスピタルならそんな心配は一切ご無用です。

ウォッチ・ホスピタルの店舗には、1級時計修理技能士をはじめとした
確かな経験を積んだ技術スタッフが常駐しているので、
時計を持ち込めばその場で概算見積りを無料で提示してもらえます。
その内訳は、オーバーホール基本料金に必要と思われる交換部品代をプラスしたもの。
交換部品は持ち込まれた時計の機種と使用年数、コンディションなどを鑑みて
技術スタッフが長年の経験を基に予測。その場で提示された見積り額を上限として、
大半はその範囲内に収まるので、納得した上で安心してお任せすることができます。

オーバーホール事例
ロレックス サブマリーナデイト
◉使用年数 8年
◉症  状 時間が遅れる
◉修理内容 オーバーホール基本料金23,000円
+パッキン交換3,000円
+防水テスト(0円)
合計 26,000円(税込 28,080円)
オメガ コンステレーション
◉使用年数 8年
◉症  状 時間が遅れる
◉修理内容 オーバーホール基本料金18,000円
+パッキン交換1,500円
+防水テスト(0円)
合計 19,500円(税込 21,060円)

どんな作業をしているのか。オーバーホールの工程。

では、実際に時計のオーバーホールってどんなことをしているのでしょうか。
分解掃除というくらいだから、部品を全部バラして汚れなどを取り除いて、再び組み立てることだと思いますが、
あまり具体的なイメージが湧いてきません。
そこでどんな作業を行っているのか聞いてみました。

サンプルとして紹介してもらったのは、前述の「ロレックス・サブマリーナデイト(使用8年)」の事例で、
時間がかなり遅れるという症状があったそうです。
オーバーホールの工程に従って詳細を調べてみたところ、
遅れの原因は、機械に注してある油が劣化していたことでした。
念のため、分解洗浄して部品を磨いた後に、アンクル*1や切替車*2などの状況を顕微鏡で確認を行い、
異常がなかったので油を注して組み上げたところ、元通り正確な時を刻むようになったそうです。

ウォッチ・ホスピタルはこのようなオーバーホールを中心とした、時計の修理に特化したショップです。
あらゆるメーカーのあらゆる機種を取り扱っているので、そこで蓄積されたノウハウは、
ある意味メーカーのメンテナンス部門を上回っているといえます。
よくお客さまから感謝されることとして、メーカーでも修理を断られた古い時計でも、
ウォッチ・ホスピタルなら直すことができることが多々あるそうです。
特に形見分けで入手した遺品など、思い出深い時計が命を吹き返したときの喜びは
ひとしおではないでしょうか。

壊れた時計を修理するだけではなく、今後は店頭でのお客さま対応をより強化して、
故障の予防を推進していくというウォッチ・ホスピタル。
これからも、頼りになる時計の主治医として活躍されることを期待しています。

*1 アンクル:ゼンマイから送られてくる動力を、テンプの振動を利用して一定の調子に整える役割を果たす部品。
*2 切替車:腕の動きに合わせて左右に回転するローターの動きから、ゼンマイを巻き上げるための一方向回転を得るために、回転方向の切替を行っている部品。

細かな部品をひとつずつ取り外して、専用の洗浄器で古い油を除去。
隅々まで綺麗になった部品の摩耗等を確認した後、新しい油を注して組み上げます。

オーバーホール工程

【1】
裏蓋を開けて、自動巻機構を取り外して、ムーブメントをケースから取り出します。

【2】
ケース、裏蓋は超音波洗浄へ。

【3】
カレンダー板、精度を決める最重要部品のテンプ、ゼンマイが収納された香箱を取り外します。

【4】
香箱からゼンマイを取り出して洗浄します。

【5】
洗浄機にかける前にベンジンで汚れを落として、各パーツを洗浄カゴに収納します。

【6】
専用の洗浄器で、部品を隅
々まで綺麗に洗浄します。

【7】
洗浄後、顕微鏡で摩耗している部品の状態を確認します。

【8】
アンクル、ゼンマイの力を伝えていく輪列部分を組み立てます。

【9】
洗浄後の部品に、丁寧に油を注します。部品別に、何種類もの油を使い分けます。

【10】
テンプをはじめ文字盤、自動巻機構、ベゼル部分を取り付けます。

【11】
空気圧を利用した防水試験機で防水テスト。

【12】
ランニングテストを終えて、オーバーホール完了です。

INFORMATION
店名 ウォッチ・ホスピタル
店舗
[八重洲口店]
中央区京橋1-17-2
電話番号:0120・760・990
営業時間:10:30~19:00
定休日:日曜・祝日

[日本橋人形町店]
中央区日本橋人形町3-7-14 セブンビル1階
電話番号:0120・621・601
営業時間:11:30~20:00(土曜10:30〜19:00)
定休日:木・日曜、祝日(祝日がある週は木曜日営業)

[神田店]
千代田区神田須田町2-2-7
電話番号:0120・974・872
営業時間:10:30~19:00
定休日:日曜・祝日

[ルミネ有楽町ルミネストリート店]
千代田区有楽町2-5-1 ルミネ有楽町 ルミネストリート
電話番号:0120・972・051
営業時間:11:00~21:00
定休日:ルミネ休館日による
URL https://www.watch-hospital.net

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