平成30年10月11日。移転の延期が決まってから約2年が経ちましたが、いよいよ豊洲市場が開場します。
皆さんが待ち望んでいた日が、もう間もなくやってきます。今からワクワクしてきますね。
そこで東京湾岸スタイル®では、開場までのカウントダウン企画として、移転に向けた進捗状況をシリーズで特集。
初回の今号は、東京都が開催している都民見学会に同行して、豊洲市場の現状を取材してきましたのでご報告します。
豊洲市場の特徴
1.食の安全・安心を確保。
虫やホコリの流入を抑制して温度を適切に管理できる閉鎖型施設にすることで、商品を高温や風雨の影響から守り、鮮度を保つことが可能となります。
2.効果的な物流を実現。
売り場の近くに荷物を整理するスペースや駐車場を確保。
建物周りに外周道路を整備して、車や荷物がスムーズに流れる、円滑な場内物流を実現しています。
3.さまざまなニーズに応えられる施設。
食生活の変化に合わせて変わっていく消費者のニーズや、産地・小売店・飲食店のニーズに対応できるよう、加工・仕分け・包装等ができる施設を設けています。
4.省エネに取り組み環境に配慮。
都内最大級の太陽光発電などの自然エネルギーを活用し、外気冷房システムの導入やLED照明などの省エネ機器を採用。屋上緑化も行っています。
5.地域と連携して活気と賑わいを創出。
千客万来施設事業を推進するとともに、豊洲地区の外周を囲む豊洲ぐるり公園と一体的に屋上緑化広場を開放。
地域の賑わい創出に取り組んでいます。
水産卸売場棟
まず最初に案内されたのが、水産卸売場棟。
ここには、マグロをはじめとした国内外の水産物が集まり、セリ・相対取引などによって、仲卸業者や売買参加者に販売されます。豊洲市場には見学者用デッキが設けられ、開場後はマグロのセリなどが、間近で見ることができるようになる予定です。
また水産卸売場棟の4階には、首都圏の流通機能の拠点として他市場へ転配送できる施設が整備されています。
水産仲卸売場棟
次に訪れたのが、水産仲卸売場棟。
こちらは多くの水産仲卸店舗が集まる、豊洲市場で一番大きな建物で、街の魚屋さんやお寿司屋さんなどの小売業者の方々が、水産物を仕入れにきます。
卸売業者は、現在約530店の事業者が入居を予定。水産卸売場棟と水産仲卸売場棟は連絡通路でつながっていて、屋外に出ることなく行き来ができるようになっています。
青果棟
最後に見学したのが、野菜や果物などを扱う青果棟です。
ここは国内外の青果物を集めて取り引きを行う卸売場と、飲食店や街の八百屋さんなどが品物を仕入れにくる仲卸売場をひとつの建物内に集約。
大容量の自動立体低温倉庫や生産者が商品のPRを行うフレッシュラボなども業者さんによって併設されています。
また青果棟内には、商品の加工パッケージ施設も設けられています。
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/press/2018/1004_2.html
一般の方は10月13日(土)午前10時から、場内の飲食店舗、物販店舗及び見学者通路をご利用いただけます。
<飲食店舗の場所>
5街区1階、6街区水産仲卸売場棟3階及び7街区管理施設棟3階
<物販店舗の場所>
5街区1階、6街区水産仲卸売場棟4階
10月13日(土)は午前10時から午後5時まで。
10月15日(月)以降は市場開市日の午前5時から午後5時まで(飲食店舗・物販店舗は各店舗の営業終了時間まで)です。
日曜日、祝日その他市場がお休みの日はご利用いただけませんので、ご注意願います。
ご利用に当たっては、開場間もない新しい市場での業務運営にご理解、ご協力をお願いします。
なお、一般の方の卸売場及び仲卸売場への立入りはご遠慮願います。
また、見学者用の駐車場、駐輪場のご用意がないため、お越しの際は公共交通機関(路線バス、ゆりかもめ)をご利用願います。
市場周辺道路に乗用車や観光バスを駐車してのご来場はご遠慮ください。
<マグロ卸売場の見学について>
マグロ卸売場のせり見学は、平成31年1月15日(火)から開始します。
受付等詳細については別途、お知らせいたします。
↓豊洲市場に隣接する「豊洲ぐるり公園」を走る、はじめてのマラソン大会です!